ツール・ド・naruto 2025 計測(GPS位置情報)

大会計測

徳島県鳴門市で、2025年11月8日(土)に開催された「ツール・ド・naruto 2025」に、GPS位置情報共有サービス を提供させていただきました。

ツール・ド・naruto 2025」は自転車のイベントですがレースではありません。参加者のみなさんに楽しんでいただくサイクルイベントです。主催・運営様が参加者の安全管理を図るために、GPS位置情報共有サービス をご利用いただきました。

受付が6:30から始まるので暗いうちから準備しました。

参加者が来られる前に、受付がスムーズに進むにように、GPS端末の電源を入れて順番に並べておきます。参加者が300名以上となり、台数が多いため故障の可能性も高くなりますので、この時点で問題のある端末を発見したら、準備した予備機と交換を済ませておきます。

受付スタッフの方々が、参加者の方々に参加する上での様々な注意事項を説明をされてGPS端末を渡しています。

みなみえるとしても準備万端です。今回は大きなディスプレイを持ち込んで、スタッフの皆さんに位置情報を見ていただけるようにしました。

開会式がはじまりました。今回は豪華なゲストライダーがいらっしゃいました。元F1ドライバーの片山右京さん、徳島県出身のBMXライダーの「キング」森崎弘也さんです。右京さんは、多少体調を崩されているとのことでしたが、どうしても鳴門を走りたいということで参加されたということでした。

スタートです。グループごとに時差でのスタートです。それぞれのグループにはスタッフライダーがついています。

スタート後、2時間くらい経過した時のGPS位置情報画面です。今回3つのコースがあります。それぞれの参加者やアイコンは以下の通りです。アイコンの数字はゼッケン番号です。

  • ショート(25.6km):参加者約50名 ⇒ 緑のアイコン
  • ミドル(57km):参加者約100名 ⇒ 黄色のアイコン
  • ロング(82.3km):参加者約130名 ⇒ 青のアイコン
  • スタッフライダー:30名 ⇒ 赤のアイコン

多くの参加者コースから外れているのが観測されました。参加者は青の線を上から下に通ります。ピンク線で囲ったところがエイドステーションで、多くの参加者が集まっています。本来、青の線を下の方に行くのが正解ですが、海岸線を行く参加者が多くいました。

現場のスタッフライダーからの報告によると、本来のコース(青線)と海岸線へ行く分かれ道で、風の影響かわかりませんが、矢印の看板が、海岸線が正しいかのような方向にずれていたことが原因なのではないかということでした。海岸線の道も結局は青線のコースに戻れるということで、本部スタッフの方々もGPS位置情報を注視していました。

こんな感じ。参加者及びスタッフライダーの全体が見渡せるので、現在の状況が一目で把握できることがとても大きいと思います。

さらに、大きくコースを外れている参加者を発見しました。赤矢印の207番の方です。青線がコースなので大きく外れているのがわかります。

ここで、207番をクリックすると、軌跡が赤線で表示されます。右下から青線を上に行くのが正解ですが、その時点で間違っています。黄色の矢印の地点では逆走していることになり、案内看板に気づけなかったのでしょう。この方へは大会本部から携帯電話へ連絡して、コースを外れていることを伝え、コースに戻る方法を案内いただきました。スタッフライダーも近くにいなかったのでGPS位置情報がなければ不可能なサポートとなりました。

位置情報の軌跡が表示されることで、どこを通ってきたのかがわかりますが、間違いに気づいて戻っているところなのかなども判断可能となります。

もう1件特徴的なことがありました。位置情報の画面の更新は1分毎に行われるので、常に画面に動きがあります。その中で、5分とか10分とか動ない場合、何か異常を疑うようになります。今回、コースを少し離れた場所に数十分滞在している方を見つけました。けがをしていないか、自転車が故障したのではないか、、、大会本部からご本へ連絡しました。

 結果、、「自宅に一旦帰っている」とのことで、スタッフ全員で胸をなでおろしました。

 エイドステーションでは、たくさんの食べ物が提供されていました。みなみえるメンバーは大会本部にいる必要があったため、エイドステーションには行けませんでしたが、お昼にいくつか食すことができました。鳴ちゅるうどん、鳴門の鯛めし、レンコンのから揚げをいただきました。どれも大変美味でした。ご馳走さまでした!

大会の重要な運営メンバーでもあり、徳島県自転車競技連盟理事長の中西さんです。弊社GPS位置情報提供サービスをとても評価いただいており、「一度使ったら、これなしでは考えられない」とおっしゃってくださいました。

  • GPSがないと全くの想像で運営することになりとても不安だし大変
  • 先頭と最後尾がわかるだけでもとても安心感がある
  • 参加者とスタッフライダーの位置関係が明確でスタッフへの指示が的確に出せる
  • 状況を把握できることが何より便利で、何かが発生していそうな状況に対して、先回りして確認することが可能となる

とても力強く、そして貴重な感想ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします!

さて、たくさんは撮れませんでしたが、みなさんのゴールの様子です。

ゴール後に記念品などを受け取っていただくと同時にGSP端末を返却いただきました。

ゲストライダー、BMXの第一人者「キング」森崎弘也さんのパフォーマンスも見ることができました。オーディエンスを楽しませる技、流石でした。同じゲストライダーの片山右京さんも思わず撮影されていました。

 このイベントは今回初めて計測を担当いたしましたが、参加者もスタッフも皆さん楽しそうで、とてもよい雰囲気のイベントでした。11月なのに暖かくよい気候だったことも影響しているかもしれません。そして、「鳴門を自転車で盛り上げるんだ!」というスタッフの方々の意気込みを強く感じました。

また、来年、多くの参加者で賑わうことを祈っております。そして、GPSのご利用もよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

みなみえる 寺沢